フレイル予防について

介護予防の考え方のひとつとして、フレイル予防の考え方があります。

『フレイル状態の高齢者を早く見つけて適切に支援すれば、要介護に進むのを防ぐことが出来る。』と考えられます。

フレイルとは・・・

フレイルとは・・・

体重の減少、疲れやすさ、歩く速さや筋力の低下などがみられ、このままでは要介護の状態になる可能性が高い状態を表す『frailty(虚弱)』の日本語訳

【日本老年医学会より】

 

加齢に伴い身体の機能が低下する『身体的要因』、認知機能の低下やうつなど『精神・心理的要因』、一人暮らしや閉じこもりがちになる『社会的要因』など、多面的な問題が影響し、健康障害を招きやすい状態

 

適切な介入や支援により、生活機能の維持向上が可能であり、健康な状態へ戻ることが出来る段階


フレイルを予防するために・・・

フレイル状態になることを予防する、フレイル状態から健康な状態に戻るために気をつける点は何でしょうか?

 

①栄養面に気をつける

バランスの取れた食事を摂り、口腔機能の維持・向上を図る。

・タンパク質(肉、魚、卵、大豆製品など)と水分をしっかり摂る。

・定期的に歯科受診して口腔機能の低下を予防する。

 

②身体機能の低下を予防する

活動的な生活により身体機能の低下を予防する。

・自分で出来ることはする。

・階段を使う。歩く。

・廃用(不活発)にならない生活で、サルコペニアを予防する。

※サルコペニア・・・加齢や疾患に伴う筋肉量の低下

 

③社会参加の機会を持つ

閉じこもりを防止し、社会参加の意識を持って活動する。

・外出の頻度や時間を増やす。

・家族以外と接する機会を持つ。

・趣味活動やボランティア、地域の活動などに参加する。

 

健康で、活動的な生活を継続し、フレイル状態になることを予防することが介護予防に繋がります。

そのために、地域のイベントに積極的に参加したり、家族・友人との活動を大切にして生活することが必要だと考えます。