高齢になると病気やけがなどで突然入院なんてことはあると思います。
その突然の入院がきっかけで介護が必要になるという話はよく聞くことだと思います。
入院中から退院した後の生活をイメージして、介護サービスが必要になりそうなら早めにソーシャルワーカーや地域包括支援センター、お近くの居宅介護支援事業所のケアマネージャーに相談しておくとよいでしょう。
出所:(厚生労働省「国民生活基礎調査の概要」平成25年)より
要介護度別にみた介護が必要となった主な原因をみてみると・・・
脳卒中や骨折、転倒、心疾患など入院後に介護を利用することになっていることが想像できる原因が上位にきています。
やはり上記のような病気やけがなどで入院した場合は、早めに介護サービスの活用ができるような準備をしておく必要があります。
親が突然倒れて入院になってしまうということはあると思います。
そのような時にどのような対応が必要でしょうか?
もし介護サービスが必要なら在宅、施設などによって準備することが変わってきます。
早め早めの行動で、退院間近になって慌てて行動とならないようにする必要があります。
介護サービスの利用が必要になりそうなら、介護保険制度の概要くらいは理解しておく必要があります。
各自治体のホームページにも概要など情報ありますのでチェックするとよいでしょう。
介護保険で利用することの出来るサービスはいろいろあります。自分に必要なサービスは何かを、自分でも調べて理解しておくことが上手なサービスの活用に繋がります。
又、住居の近くの地域包括支援センター、居宅介護支援事業所のケアマネージャーなどに予め相談しておくのもよいでしょう。
どこに相談できる場所があるのかを、知っておくだけでも安心できると思います。
介護保険を利用するためには、要介護認定の申請をして要介護認定を受ける必要があります。住所地の自治体に申請をして下さい。
役所の窓口は介護保険課や長寿福祉課など呼び名が異なる場合があります。
分からない場合は、役所の総合案内で確認するとよいでしょう。
また、居宅介護支援事業所によっては申請手続きを代わって行ってくれる事業所もあります。契約する居宅介護支援事業所が決まっているなら確認してみるとよいでしょう。
要介護認定の申請をすると、申請を受けた自治体による認定調査が行われます。その結果と主治医の意見書を基にコンピューターによる一次判定、介護認定審査会による二次判定と手続きが進み、最終的に要介護状態区分が決定されます。
要介護認定を受けたら、次はケアプランの作成に移ります。
このケアプランを作るのが介護支援専門員(ケアマネージャー)です。
※自分やご家族がセルフケアプランを作成することも可能です。ただし、介護サービスは種類も多く、費用の計算なども大変です。ケアマネージャーにケアプランの作成を頼んでも自己負担はありませんのでお近くの居宅介護支援事業所のケアマネージャーに頼まれるのがよいでしょう。
お近くの居宅介護支援事業所と契約して、ケアプラン作成の依頼をして下さい。
作成したケアプランに基づき、介護サービスを利用します。
ここまでがサービス利用までの流れになります。
介護サービスを受ける利用者にとって、長く付き合うケアマネージャーをどのように選んだらよいでしょうか?
いくつかポイントがあると思いますが、よいケアマネージャーと言われるポイントとしては下記の点が上げられると考えます。
・納得するまでよく説明してくれる。
・地域の介護サービス事業所や現場の状況をよく知っている。
・評判が良い。
・利用者やご家族の意向をきちんと聞いてくれる。
・自社の介護サービスだけでなく、複数の事業所を提案してくれる。
・介護だけではなく、老後に関する様々な知識を持っている。
少なくとも、契約内容などの説明や意向の確認もなく、自社の介護サービスを押し付けてくるようなケアマネージャーはあまりよくないのではないでしょうか?
※利用者は、複数の介護サービスの提案を依頼することが出来ます。
またそのケアマネージャーの基礎資格が何かを知ることも大切だと思います。
主な基礎資格
・介護福祉士
・社会福祉士
・看護師
・理学療法士
など
介護福祉士なら介護の現場のことに詳しいでしょうし、社会福祉士なら社会福祉制度など、看護師なら医療的な知識が豊富など基礎資格によって得意な分野が異なります。
ご自身の状況に合わせて、信頼できるケアマネージャーを選ぶことが出来れば、安心して介護サービスを受けることが出来ると思います。